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マンションでガスファンヒーターを使うと空気が汚れる!?

ガスファンヒーター

3月になり、多少寒さも和らいできました。春ももうすぐそこまで来ていますね。
出番の少なくなってきた今こそ、マンションにおけるガスファンヒーター(開放型)について考えてみます。

■ガスファンヒーターの歴史
ガスファンヒーターは、1980年にリンナイが商品化しました。軽量かつコンパクトで、ガス栓につなげば給油もいらないので、とても手軽に使えます。ガス栓のあるマンション、またはガス栓を増設したマンションでは、今も使われており、根強い人気があります。

■ガスファンヒーターのコスト
ガスファンヒーター本体の値段は30,000円~50,000円程度です。 ガス会社によって料金が違うためあくまで目安ですが、電気代は1か月あたり約115円、ガス代は約4,000円です。

■ガスファンヒーターのメリット
大阪ガスのウェブサイトによると、(※1)
①スイッチONからわずか5秒でパワフル温風
②1時間あたり約12円~の低燃費です
③オートオフ機能、エコ運転、スポット暖房で家計にうれしい省エネ暖房
④燃料切れの心配なし!燃料補給の手間いらず
⑤一年中使えるから出し入れの必要なし!空気清浄機/空気浄化機能付き
⑥お部屋が乾燥しにくい
⑦それぞれのお部屋に1台。ガス栓設置もカンタン
⑧8つの安全装置搭載だから転倒しても心配なし

メリットが多いうえに、非常に扱いやすい暖房機器です。

■ガスファンヒーターのデメリット
①ガス管で接続されているので、置き場所が限られる
②燃焼に伴う室内空気汚染が発生する

この室内空気汚染が問題です。

■室内空気汚染とは何か このガスファンヒーターの温風は、液化天然ガスを燃焼させた排気ガスです。
この排気ガスには有害物質が含まれています。有害物質の種類と、汚染濃度が高くなった場合の代表的な症状は以下の通りです。
CO2 (二酸化炭素)⇒頭痛、めまい、嘔吐など
NO2 (二酸化窒素)⇒頭痛、めまい、嘔吐、咳、発汗、息苦しさなど

運転開始後、数十分でこの有毒物質の濃度が急激に上がります。そのため、製造メーカーは注意事項として1時間に1~2回程度の換気をお願いしています。
24時間換気設備があったとしても換気量が足りず、必ず窓開け換気が必要です。
もし、換気が不十分だと室内の酸素量が減少し、不完全燃焼による一酸化炭素中毒を起こす恐れがありますので、つけっぱなしでの外出や就寝は危険です。

■ガスファンヒーターは使うべきか、やめるべきか?
結論から申し上げると、エアコンと併用しつつ部屋が暖まるまでの30分~60分程度なら良いと思います。エアコンは最も省エネ性に優れ、室内空気を汚しません。

■ではおすすめの組み合わせは?
また、単板ガラス+アルミサッシでは熱を屋外へ逃がしてしまい、なかなか暖かさを維持できませんので、内窓の設置は必須です。

『エアコンだけでは寒いから暖房機器を増やす』のではなく、
『内窓で断熱性能を向上させ、エアコンで暖房』をお勧めします!

内窓

(※1出典 大阪ガスウェブサイト https://home.osakagas.co.jp/search_buy/fanheater/merit/merit_01.html)

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